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学習指導要領や教科書から振り返る。日本の教育の歴史。【生活単元学習編】

こんにちは!

 

JAPANくんです。

 

今日から数回に渡ってシリーズ的に『学習指導要領』についてまとめていきます。

 

ちなみに学習指導要領とは何か?文科省のホームページから拝借すると

 

全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。 これを「学習指導要領」といいます。

 

と書いてあります。

 

つまり、簡単に言うと国が『こういう方針で教育しますよ!』っていうイメージや内容が書いてあります。ちなみに教科書は学習指導要領の内容をより細かく具体的にされているものです。

 

日本では、だいたい10年に一回のペースで改定されています。

 

今回は戦後すぐの焼け野が原の日本を立て直すための教育として採用された『生活単元学習』をベースにしている昭和22・26年学習指導要領について見て行きましょう。

 

戦後アメリカのGHQが介入して様々な戦後の処理をすすめていきました。

 

その中で教育ももちろん見直されることになります。

 

戦後の日本を立て直す目的で『生活単元学習』を軸とするより生活に役立つ力をつける教育が掲げられました。

 

ざっくり言うと、日常生活で想定される「課題」を解決するために勉強をするようなイメージです。

 

算数の教科書は特徴的なんですが、今の教科書の単元の名前って例えば『分数の割り算』とか『たし算』とか『1次方程式』とかいかにも算数・数学っぽい単元の名前だと思うんですよ。

 

しかし!生活単元学習を軸にしていた時代の教科書は単元の名前が『えんそく』とか『たんじょうび』とか、思わず「え?これ算数の教科書?」って言いたくなるような構成になっています。

 

実際『かわあそび』という小学校1年生の単元で実際に川に行って川の中にいる人と川の外にいる人の人数などを先生が問いかけをしながら5までの数を数えることを目的にしているそうです。

 

でも…クラス何十人で行っても収集つかないんじゃないかなぁ…笑

 

先生の声が聞こえない子とか遊んじゃう子とかいると思うんですよねー。

 

同じく小学校1年生の『さかなつり』の単元では、先生が作ったさかなつりゲームをみんなでやって釣った魚の数を比較することで数の大小を学ぶようです。

 

毎回こんな感じで活動があってとても楽しそうなんですが、この教育には少し問題点があります。

 

算数の理論をほとんどやらず、出てきたトピックを消化していくことが学習の中心になってしまったため、日常の課題は解決できるかもしれないけど、「学問」としてのつながりがなく知識が積み上がらないということです。

 

さて、この課題をどう解決していくのか?

 

楽しみですね!