31歳のおっさんが単にリンゴジュースが飲みたくなったのをもったいぶって、それっぽく書いた。それだけの話。
私の名前は、JAPANくん。
この冬があければ、5月には32歳になる。
しがない予備校講師である。
今日は、お世話になっている社長さんとご飯を食べる約束をしていて、その方の事務所で待ち合わせをしている。
事務所の最寄り駅に着いた。
ここのところ風邪をひいていて、ノドの調子が良くはなかったのだが。
ふと咳が止まらなくなった。
ごほっ
ごほっ
ごほごほごほごほっ…
!!!!!
その時だった。
……り、リンゴジュースが飲みたい……
リンゴジュースが飲みたい!!
皆さんはないだろうか。
ふと、日頃はマクドナルドなんか絶対行かないのに。
身体にわるいから絶対に行かないのに。
でも1年に一回くらいマクドのポテトが無性に食べたくなることが。
皆さんはないだろうか。
飲んだ帰りに、お腹いっぱいなのに、これ以上食べると太るとわかっているのに……
無性にラーメンが食べたくなることが。
そう。
そんな感じで、31歳のおっさんが無性に【リンゴジュース】が飲みたくなってしまったのだ。
周囲の自販機を探す。
1つ目。ポッカの自販機。
ない。
まぁ、もうちょい探せばリンゴジュースくらいあるだろうとタカをくくったのが今思い返せば悲劇のはじまりだったのだ。
2つ目。
ない。
3つ目。
あの、天下のキリンの自販機にもない!!!!
4つ目。
こいつは、遠目から見た瞬間ないとわかった。
でも、諦められずに見てしまった。
ない。
5つ目。
ない。
ゆうに15分以上経過していた。
途中1つコンビニの横を通過したけど、今コンビニにいったら負け。
これまでの努力(?)が無駄になる。
絶対に!!
自販機でリンゴジュースを買ってみせる!!!
6つ目の自販機伊藤園のものにもなかった。
ネクターで妥協する?
答えはNOだ。
社長の事務所まではあと少し…
あれが最後の自販機だ!!!
あっ!!
あっ!!
あったああああああああああああ!!!
コカコーラさんありがとう。
見事リンゴジュースにありつけました。
こんだけリンゴジュースに振り回されるとは。笑
ようやくありつけたリンゴジュースは、格別だ。
しかし!
運命とは残酷なもので。
寒くて全部飲めなくて半分くらい残してしまったことは内緒にしておこう。笑笑
……fin
この話は実話をもとにしたフィクションです。笑笑